Master piece

なんどでも生まれ変わる

「オホーツクの自然が織りなす風景が、ずっと変わらずここにあるように」
その願いを叶えるための私たちの行動が、このガラス製品をつくることです。
蛍光灯を再生してつくる「幻氷」、破材ガラスを再生してつくる「リンネ」。
繰り返しやってくる流氷のように、何度でも生まれ変わり、輝き続ける。
二度と同じものはつくれない、一つ一つが特別な存在です。

リンネ


ガラス製作で出る破材や使い終わったガラス製品は、何度でも溶かして再利用することができます。「リンネ」は、これらのガラス製品を再生し蘇らせる取り組みを「輪廻転生」になぞらえて名付けました。それは、私たちが目指す「循環型社会の創造」の象徴です。

流氷硝子館をオープンしてから、製品の色に一定の規格を設け、お客様のご要望の多いものは特に欠品しないようにと、同じものを作り続けました。人気の商品、人気の色は破材も多く生まれ、それも循環させていました。破材をいくら使っても、生じる破材に追いつかない。必ず何かに使おうとストックし続け、置き場所がないくらいになりました。
そこで私たちは、改めて基本理念(環境になるべくやさしいものづくり、社会[地域]貢献、循環型社会の創造)に立ち返り、自分たちがすべきことを考えました。その結果、「製品の色は、必ずしも一定でなくてよい」という結論に行き着き、生まれたのがこの「リンネ」です。

私たちの製品は、着色になるべく自然由来の原料やリサイクル原料を使用しており、再生する時にそれを混ぜることによって、化学反応でさまざまな色が出ます。どう変化するかわからないその色合いも、オホーツクの自然にある無数の色のように楽しんでしまおうと思いつきました。

揺らぐ色にフォーカスするため、デザインは極力シンプルに。同じ色はごく限られた数しか作れないため、限定品としてナンバーを振っています。いつでもその時しか出会えない、オホーツクの色をお楽しみいただければと思います。

幻氷(げんぴょう)


オホーツクの人にとって、原風景である流氷。私たちは地球温暖化によって流氷が減っていることを危惧し、流氷をシンボルとして環境問題と向き合い、ガラス製品をお届けしています。「幻氷」とは、流氷が去る春先、オホーツク海の水平線状に流氷が浮かび上がるように見える蜃気楼のこと。

ガラス製品の原料は、蛍光灯から再生されたガラス「エコピリカ」です。流氷を模した表面のひび割れ模様は、産業廃棄物として大量に廃棄されていたホタテの貝殻を粉末にしてガラスに焼き付けることで表現しました。

一つ一つ手作業で何度も磨きや削りをかけて模様を作り上げており、同じものは二つとありません。飲み物を入れた時や光が透けた時、ガラスのひび割れが浮かび上がる様子は、流氷が海を埋め尽くすように押し寄せる風景を思わせます。オホーツク海でいつまでも、こんな風景が見られるようにという願いを込めました。

PAGE TOP