Responsibility

流氷をなくさないために

網走の冬の風物詩である流氷ですが、近年は量が減ったりあまり見られない年もあります。原因は、地球温暖化と言われています。流氷はロシア沖からプランクトンを運び、オホーツク海ではそれが栄養になって豊富な魚介類が獲れますが、流氷が減るとその魚介類も減ってしまうかもしれません。流氷はその象徴の一つにすぎません。地球温暖化は他にも地球に深刻な影響を及ぼしています。

流氷硝子館は、

廃蛍光灯リサイクルガラス原料「エコピリカ」を使用することで

CO2排出量削減に取り組んでいます。


▶︎リサイクルガラス原料「エコピリカ」とは?

「エコピリカ」とは、廃棄された蛍光灯をリサイクルして作られたガラス原料です。「エコピリカ」を作っている北見市留辺蘂町の野村興産㈱イトムカ鉱業所は、日本で唯一の水銀リサイクル処理技術を持っており、蛍光灯に含まれる水銀を無害化処理してガラスを生まれ変わらせることができます。そのため、全国約700の自治体や多くの企業から排出された蛍光灯が集められているのです。

▶︎地域で原料を入手し、輸送時に排出されるCO2を削減

日本では、ガラス原料の多くをオーストラリアなど海外から輸入しています。オーストラリアから網走市の流氷硝子館までの距離は、約8,000km。それに対し、エコピリカの原料を作る、隣町北見市留辺蘂町のイトムカ鉱業所から流氷硝子館までの距離は、約100km。実に80分の1の距離になるため、単純計算で輸送にかかる燃料も80分の1になります。

▶︎「エコピリカ」を使用し、低い温度で加工

通常のガラス原料と比較して、廃蛍光灯をリサイクルしたエコピリカは低い温度で加工でき、工芸用ガラス原料の組成に近いため、流氷硝子館の製品づくりとの相性も良好です。低い温度で加工ができれば、燃料の消費を抑えることができ、CO2排出量も削減できます。

▶︎寒冷地に欠かせない暖房は熱を再利用

高い温度で原料を加工するガラス製作には、多くのエネルギーが必要となります。流氷硝子館では、それを少しでも無駄なく使用するよう努めています。網走市の12月から5月の半年間の平均気温は-0.3℃、最低気温の平均は-4.1℃と暖房が欠かせないため、ガラス製作の窯で発生した熱を暖房として再利用しています。本州以南のガラス工房なら冷房が欠かせない春や秋も、流氷硝子館では冷房を使用せず作業ができます。

 

これからの取り組み  ー持続可能な社会に向けてのものづくり


▶︎気温が高い時期は窯を休ませる

全国的に電力量が逼迫する夏は、節電のために窯を休ませます。網走の夏は、冷房で電力を使用しなくても涼しく過ごせます。

 


▶︎地域に眠る未利用資源の活用

これまで使用してきたホタテの貝殻や乾電池、温泉の湯の花などのように、ガラス製品に活用できる資源を地域で探します。

 


▶︎一緒に考え行動する仲間を増やす

①教育活動(講師、教育旅行) 環境問題に関する講演活動や、 工房での教育旅行の受け入れに取り組みます。 ②コラボ商品の開発 原料を供給してくれるイトムカ鉱業所を始め、 地域を問わず理念を共有できる仲間と共に、 リサイクル原料等を使用したコラボ商品を開発します。

 


▶︎サーキュラーエコノミー(循環型経済)を目指す

①「エコピリカ」を使用したガラス製品の回収・リサイクルを積極的に行います。 ②再製品化を考えた製品づくりをします。 ③理念を共有する人・企業と共に、 エコピリカ原料の普及、販売の促進に努めます。

 


▶︎梱包資材の脱プラスチック

ガラス製品には割れないようにプラスチックの梱包材を使いますが、裁断したダンボールなどで代用できないか思案中です。

 


▶︎再生エネルギーへのシフト

使用するエネルギーを見直し、再生エネルギーを使用する電力会社への変更を検討しています。


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